2位の座を懸けたサガン鳥栖との対戦、第14節のホームゲームは、前半、鳥栖の新居、鈴木の2トップに決められ、後半は阿部祐大朗のJのリーグ戦初得
点で追い上げたが、またも新居にゴールを許し、1−3で敗れた。
モンテディオは通算で5勝6分け3敗で勝ち点は21のまま。順位も2つ下げ、5位で次節ホームの京都パープルサンガ戦を迎える。 立ち上がりから、モンテディオは右サイド佐々木の突破で攻め込むが、中盤の競り合いで優位に立ち始めた鳥栖が、前半22分、新居が裏へ抜けだし先制弾
を放った。
さらに34分には、リスタートからのボールを左サイド高地がクロス。中で鈴木が足で押し込み追加点を挙げた。
追いつきたいモンテディオは、後半7分、左サイド深くから本橋がクロス。ファーサイドの阿部が頭ならぬ「鼻で」押し込み、1点差に詰め寄った。
しかし、後半26分には、またしても新居に決められ、1−3のままゲームセット。
モンテディオはセンターバックの前後をうまく使われてしまい、攻めては焦りからパスミスが続き、決定機をつくることができなかった。
次節、6月4日〔土)はホームに首位・京都を迎える。
■阿部 祐大朗 選手
左からのクロスを鼻で(笑)決めました。もっとボールが伸びると思ってヘディングにいきたかったんですけど、最後にボール見た時には(ボールの)アディダスマークが見えて鼻に当ててシュートになりました。ヘディングは得意なんですけど、ちょっと恥ずかしいです。
久々にこの快感を味わいました。勝ってればもっと気持ちよかったと思います。点取れたことはよかったですけど、チームとしてはあんまり意味なかったかもしれません。負けてたので、一生懸命やりました。
(両サイドが押さえ込まれたようですが?)その時に両サイドの裏に流れてタメをつくればよかったと思います。根本さんと話して、なるべく根本さんが裏に行って、空いたところに僕がポストで受けるみたいなことを話していたんですけど、そればかりに頼ってたようなところがあるので、僕ももっと裏に行ったりすればよかったかなと思います。個人的にプレーの内容に関しては、横浜F・マリノスで出たときよりも自分の思ったとおりにできているとは思います。
(試合前の監督の指示は?)それはやっぱり「シュート」と「前線からプレス」とか、いつものことですけど。そういう最低限のところは手を抜かないでやろうと思ってました。甲府戦に出場しての反省点が「得点する」ことだったので、その反省を活かしたとも言えますけど、この前の甲府戦の方が自分的には試合内容はよかったです。ただ、点を取るのが自分の仕事なので、両方できればいいと思います。相手のディフェンスにバレバレのところでもらいに行っちゃってたので、もらい方も悪かったんです。中盤のところで簡単にはたいて、ゴール前で自分の好きなようにやればいいって思ってたんですけど、でも、簡単にやっちゃうとすべて簡単にやっちゃうんです。ゴール前でも癖でワンタッチでやっちゃったりするので。だからもうちょっと今日は強引に中盤でもいっぱい受けて、取られなければいいわけだからそこでタメを作れれば良かったかなと思います。簡単にやるところとそうじゃないところと、自分では一応変えてやってるつもりです。
今日は相手のボランチがボールをいっぱいさばいていたので、そういうところをもっとマークしたりとか、ディフェンスのところも今度出たらチームが勝てるように頑張りたいです。
■小原 章吾 選手
負け方が悪いっていうか……3点も取られてしまったので。
ちょっとした集中力だと思うんですけども、やっぱり、そこが声が…個人的にも集中が欠けていた部分があったので、それもダメでしたし、失点につながるシーンで連携というか、マークの声をもっとはっきり出していればもっと防げたと思います。
(失点シーンは)1点目は混戦でちょっとわからないですけど、2点目は完全にセンタリングをニアに入られてしまって先に触られてしまって点を取られてしまった。そこがほんと、マークの確認だと思うので、そこが反省点だと思います。3点目はゴール前でちょっとフリーに打たせすぎたというか、もっとゴール前を厳しくしていかなくてはならないと思います。
(両サイドバックが上がった後のケアは?)確かにサイドバックは上がらないと攻撃にならないので。まあ、そこを突いてくるのは当たり前だと思うし、そこはここ最近の試合でそこそこケアできていたと思いますし、崩され方に関してもそこを突かれてカウンターという形じゃなかったので、それはある程度ケアできていたと思います。
(中盤とディフェンスラインの間のスペースを使われた?)そうですね。相手のフォワードがどんどん裏に走ってきてそこにロングボールを蹴られて、ディフェンスが下がらざるを得ない状況で、クリアはするんですけども、そこのボランチとディフェンスラインのスペースに相手の中盤が走りこんで前向きでこぼれ球を拾ってまた2次攻撃という展開で、どんどん後手後手に回ってしまいました。やっぱりそこのスペースを、もっとディフェンスラインを高く保って狭めなければならなかったと思うし、こぼれ球にももっと厳しくみんなで反応しなければいけなかったと思います。
僕は今日イエローもらって次節は出場停止になってしまったので、次の京都戦は出られないですけれども、連敗しないように、また僕個人としても、出場停止が空けたらまた試合に出られるように、練習からアピールしたいと思います。
■桜井 繁 選手
今日は崩されたというよりも、自分たちのちょっとしたところで。マーク見てたんだけどもやられたというような、3点ともそういう感じだと思うので、自滅みたいな感じですね。
(3点目は一歩も動けなかったが?)あれは見えなかったですね、ブラインドで。ちょうど前向かれちゃって、もう一人ディフェンスがいたんですけど、それに並んじゃってまったく見えなくて。ボールが出てきた瞬間はそのディフェンスの左上から急に出てきました。一応、準備はしてたんですけど、気が付いたら上のほうにありました。
(試合前にはJ2100試合出場の表彰があったが?)試合には常に気持ちを高めてやってたので、100試合だからとかはないですけど、今日は特に、相手のチームも最近失点が少ないということで、相手のキーパーに負けないという気持ちでやってたんですけど、でも一人じゃ守れないし。今日は負けて非常に悔しいですけど、44試合終わった時に昇格圏内にいられればいいので、今日一喜一憂しないで、気持ちを切り替えて、チームが成長するためにはこういう時期も必要なのかなといいふうにとらえたいと思います。
■小林 久晃 選手
ホームということもあって、前に前にという気持ちがありました。それは全然悪くないんですけど、みんながみんな、そう前に意識が行くと、ディフェンスの意識というのがちょっと薄らいでいって、ほんのちょっとのことだと思うんですけど、切り替えであったり、そういう面で…。ほとんど僕のマークだったんですけど、その前の状況でしっかり切り替えを早くして、ボールを出す人に対してもうちょっとしっかり行っておけば、ああいう失点は防げたと思います。
(ミドルから打たれたりしたシーンが多かったが?)そうですね、こぼれた次のボールを結構拾われていたので、そういう面で、相手のほうが勢いがあったのかなと思います。
うちのサッカーというのはしっかりとしたディフェンスが軸になっているので、そこをもう一度見直します。攻めに関しては結構、ここ何試合かいい形で攻める場面が増えてきているので、あとはフィニッシュのところだけだと思います。今日も追いつけるチャンスはあったし、あそこで追いつけば逆の展開になっていた可能性がありますし、点が入るまでディフェンスがゼロで抑えられるようにしていきたいです。
(今季、3失点は初めてだが?)結果論かも知れないですけど、0−2で負けてて1点追いついて、そこで、うちらが負けてるので攻めなきゃいけないんで、多少リスクを冒して攻めた結果だと思います。あってはいけないことなんですけど、完全に僕のマークだったので、それについていけばいい問題でした。
鳥栖は最後まで運動量が多くて、いいチームでした。最初に2点決められるというシチュエーションが今までなかったので、あの後1点追いついたのはいいんですけど、突き放されてしまいました。今後そういう試合もあると思うので、そういう時にしっかり追いついけるようにしたいと思います。自分たちのサッカーを見失わないということが大事だと思うんですけど、やっぱり焦りがあったのかなと思います。これからは絶対にないようにしたいです。
■内山 俊彦選手
ホームで結果を出せなかったのは残念でした。鳥栖は調子がいいので、やっぱり勢いはありました。
(バー直撃のシュートもあったが、こちらの時間帯の時になかなか得点できないのは?)そうですね、最後のシュートだったり、決定力のところだと思います。研究されてきている分、うちも研究しているわけですから、それはどの試合でも当たり前のことですけど、どのチームも勝負を分けるところは少しの差だと思います。やっぱり最後のところで守れるかというところと、惜しいシュートをどう決めれるかというところだと思います。
(修正ポイントは?)失点しないということと、チャンスを決めるということです。また1週間、しっかりやっていきます。
(次節は京都戦だが?)特別な思いはないです。ホームで連敗はサポーターのみなさんにも申し訳ないし、自分らにとっても一番痛いんで、しっかり勝ち点3を取りたいです。
■臼井 幸平 選手
2失点目は、こちらの切り替えの遅さに対して向こうの切り替えが早くて、それに付ききれなくて中の処理ができずに失点してしまったという感じです。1点目もこっちが上がるから裏を狙うという考えできたと思うですけども、逆にこっちも向こうが上がってくると思っていたので付きたかったんですけど、ディフェンスの集中力が足りなかったと思います。集中力っていうのはもちろん個人の能力ということもありますけど、それは言ったらきりがないので。ポンと抜かれたものを決められたが、あれがどこから出たものか、あとはプレスが並んで行けなかったかどうかとか、いろんな状況が全部悪い方向に重なってああいう状況になったので、もう1回ビデオを観て、自分たちの悪いところを改める必要があると思います。
(3点相手に与えてしまったのは、今季初ですが?)もちろん集中力だけの問題ではありません。相手がうちよりも勝っていたことが多かったのかもしれません。鳥栖を勢いに乗せてしまったので、これから自分たちがしっかりしっかりしたものを築き上げていかなければいけないと思いました。
(佐々木選手ともどもマークがきつかったようだが?)その分左側が手厚く行けるのでそれはかまわないんですけど、うちの左側がどんどん行ってくれれば左側が警戒されるようになって、逆に今度は右側が行けるチャンスが来ると思います。
■大塚 真司 選手
1点目の失点は攻撃の流れがすごくよかっただけに、守備もそのままの勢いでしてしまったのかなと思います。相手の攻撃をゆっくり受け止めるんじゃなくて勢いで守備をしているところで、ちょっとしたミスを突かれてしまったように思います。2点目はセットプレーでリスタートを早くやられて、集中力が切れて足が止まったところを突かれたような、やられてはいけない2点目でした。
いい時間帯でチャンスもつくれていたので、守備に切り替わった時にもうちょっと自分とか中心になって相手の攻撃をゆっくり受け止めてもよかったかと思います。ホームだったのでどうしてもイケイケになってしまいました。
(鳥栖は大塚選手に配球させないようにしていたようですが?)そうは感じなかったんですが、自分のところでクッションになってサイドチェンジをして攻めていかなければいけなかったと思います。
「鳥栖は、山形の2列目の守備が固まる前にボールを出して攻めようと意識していたようですが」
自分たちが攻撃してて、僕と(永井)篤志さん、テル(小林)と(小原)章吾、その間のスペースを使われたり、また、ディフェンスラインの背後を使われたり、どうしても僕たちが前向きに守備をするんじゃなくて、後ろ向きに戻って守備をする機会が多かったので、その辺はもっともっと攻守の切り替えを早くして対応しなければならなかったと思います。
(鳥栖について、前回対戦した時との変化は?)まとまりがあるなと思ったし、集中力もあるなと。前回対戦した時にはワンボランチでしたが、今回はをダブルボランチにして、いい守備から早い攻撃をしてくるなとは感じました。やりたいことをやられたような感じでした。そこをサイドチェンジでもっと崩していきたかったです。地道にしっかりボールを動かして相手を走らせていれば絶対に崩れてくるので、みんながしっかり統一してボールを動かすとこは動かして、前に入れるところは入れるっていう意思統一をしていけばいいと思います。今日は、1点取った後にまたいい時間帯が続いて、そこで追加点が欲しかったのに、逆にそこからスローダウンしてしまいました。
まだまだ先が続くので、今日の試合で勝ち点差が10も20も開いたわけではないので、みんなが地道に勝ち点を重ねていけるように努力していきたいと思います。
■佐々木 勇人 選手
(右サイドからの攻撃は)別に、普通どおりにできていたんですけど、決定的なところがつくれなかったかなと思います。(鳥栖の守備は)別にやりづらくはなかったです。高い位置から奪いに来る分、相手のディフェンスラインの裏にスペースがあるので、やりやすいほうだとは思うんですけど。今日は(攻めれなかったと言うより)守れなかったですね。失点のシーンでは集中力が一瞬切れたとは思います。原因という原因はないと思いますけど…。
■根本 亮助 選手
点が取れなかったです。(阿部)祐大朗とのコンビはよかったです。 鳥栖というより、自分らのディフェンスが結構簡単に点を取られちゃったので、そこはあんまりよくなかったと思います。鳥栖は変わってないんじゃないと思います。
(いい流れの時に点が取れないのは?)そうですね。決定力とディフェンスの修正じゃないですかね。でも今日はやっぱ、簡単に点を取られすぎたのがダメだったんじゃないかな、と。「アラッ」という間に入っちゃったんで…。次節、頑張りたいと思います。
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