2005.06.04 J.LEAGUE DIVISION 2 第15節
モンテディオ山形 1-3 京都パープルサンガ
前半0-1 後半1-2
入場者数:5,077人
得点者:'44 田原豊 (京都) '48 アレモン (京都)
'55 阿部祐大朗 (山形) '70分 斉藤大介 (京都)

2試合連続3失点

 京都相手に今季初の連敗 第15節、首位を独走する京都パープルサンガとの対戦は、前半ロスタイム直前にコーナーキックから失点。雷雨とひょうにより、27分間遅れて始まった後半でも開始早々に失点。阿部の2試合連続ゴールで追い上げたが、その後3点目を献上した。
 モンテディオは通算で5勝6分け4敗で勝ち点は21のまま。順位は5位にとどまったが、昨年に続き厳しい第2クールを迎えている。

 ともに最終ラインでは相手にボールを持たせ、中盤で激しいプレスの掛け合いとなった。
 徐々にモンテディオのポゼッションが上がるが、それも最終ラインとボランチ止まり。両サイドにボールが入ると京都に一気にプレスを掛けられ、さらにチッコのところでボールが収まらず、ゴール前のチャンスはなかなか訪れなかった。
 このまま0−0でハーフタイム突入かというロスタイム直前、星の右コーナーキックに田原が中央で頭で合わせ、京都が先制した。

 ここで、前半の途中から降り出した雨が激しくなり、やがてひょうに変わる。遠くで聞こえていた雷もスタジアム周辺に落ち始めたことから、しばし中断。後半は27分遅れて始まった。

 その開始早々、京都・斉藤が蹴った何でもない裏へのボールを、追いかけたレオナルドが滑って転倒。その間にボールに追いついたアレモンが桜井との1対1を決め、追加点を挙げた。
 後半10分には、途中出場の林が右スペースに切れ込み、上げたクロスを阿部が頭で合わせ、1点差に追い上げたが、同25分には左サイドのクロスを斉藤がミドルレンジのシュート。ディフェンダーに当たり真っすぐに跳ね返ったボールを、再び斉藤が蹴り込み、3点目を挙げた。

 モンテディオは2位と1位を迎えてのホーム2連戦で2連敗。鈴木監督は「いいゲームができていても、勝負の懸かったところで結局ミスをしたり、失点したりというところがある」と課題を挙げた。


阿部祐大朗 選手
 (ゴールは)すごくいいボールで、かなりフリーな状態で打てました。なるべく(林)晃平さんが蹴るときに範囲を狭めないようにと思って、ニアに走りこんで行ったら一点でしか合わないから、なるべくファーで待っているようにしました。そうしたらすごくいいボールが来たので決めました。

 今日の試合は、シュートに対する意識が少なかったと思います。(ここ3試合スタメンで出ているが)自分が出ていても勝てないのが…。しかも(前節も)同じ3−1で。鳥栖戦の時と同じパターンじゃないですか、1点取ってこれからだというときにまた失点して。でも、何かしら原因があるから勝てないわけで、自分が出ているのに勝てないのは悔しいです。

 (出場を続けて何か自分の中で変わった面はあるか?)そうですね、90分出続けられるという自信がまずついたし、得点も挙げられて、欲が出たというか、「もっとやってやろう」という意欲が出てきました。今は負けていますが、でもプレッシャーとかはないですね。ずっと出て、それでずっと勝てるチームの一員でいたいと思います。

 (課題は?)やっぱり、もっとシュートをたくさん打って、もっとゴールの匂いのするフォワードになることです。

 (両サイドからのクロスに対する)動き出しをもっと早くしろとハーフタイムにも監督に言われました。今日はそこまでクロスで突破みたいなシーンはなかったけど、それを自分が呼び込まなければいけないです。チッコとクロスしたりとか、そういうのをしたいし練習ではやってるんですけど、今日は一つもなかった。あれじゃ点を取れないですよね、絶対。

 (雷雨での中断の影響は?)やっぱり気持ちは切れやすいと思うんですけど、そこはもう1回しめて、「もう1回行くぞ」とチーム一丸となって、それで1点取れたし。でもそこからが気持ちがまだ弱かったのか…。(中断の間に)逆に休めたんで、影響はなかったです。こんなにひょうが降ったのは初めて見ました。ビックリしました。

 (チッコ選手との2トップは)(チッコが)動かないから、逆に何か無駄な動きばっかりしちゃったかなと思います。ずっと真ん中にいるから、そのあいだあいだで受けてチッコに出そうと思って、それで前を向いてもチッコが動かない。だからそういう時にシュート打てばよかったと思います。最初にパスを考えちゃって、最初にパスというイメージが自分の中であったから、それをシュートに変えていけばよかったです。


林 晃平 選手
 (アシストは)最初から、京都のディフェンスラインがああいう感じでくるというのがわかってたし、指示もサイドのスペースに流れてそこで起点になれっていうことでした。1トップで祐大朗を自由に動かして、自分はサイドに流れて起点をつくってくれっていう指示だったので、あの1点は指示通りの動きができてよかったです。

 (阿部)祐大朗を1回見て、最初のタイミングで上げようと思ってたんですけど、運よくですけども、ボールが水たまりに入ってワンテンポ遅れたので、タイミング的にはそれで上げることができました。祐大朗がしっかり決めてくれたのでよかったです。

 この前の試合もそうだったんですけど、追いつくチャンスはあったので、そこを決めるか決めないかで試合は変わってくるので、畳みかけるチャンスがあるときに決めておかないと、というふうのは感じました。


桜井 繁 選手
 現実をしっかり受け止めて、明日からの2連休で気持ちをリフレッシュして、新たな気持ちで連勝していけるようにっていうだけです。

 1失点目はテル(小林)がしっかり付いてたんですけども、頭の上を越すと思って跳んでいなかったらしくて、それで入れられたという感じです。本人と話したらそんな感じだったらしいです。

 パス1発で僕のところまで来たり、1対1になってしまう場面が多いですね。取られ方も悪いし、ポジショニングだったり、いろんなことが原因だと思います。それと今日は、我慢しなければいけない時間に、全部入れられてしまいました。ここで我慢していればうちのペースになって、というときに我慢できませんでした。前節はラインが深くなっちゃって入れられてしまって、今日はそういうことはなかったんですけど、我慢しきれずに失点ということで、悔しいですね。失点が多いのは、多分そこが原因だと思います。


小林 久晃 選手
 失格ですね。情けないです。今はちょっと何も整理がついてないので、対策とか修正とかはこれから考えます。体調とかの問題ではありません。すみません。


レオナルド 選手
 4試合ぐらい出てなかったから、一生懸命頑張ろうと思いました。前半はよかったのですが、後半は滑ってしまって追加点を許してしまいました。それ以外は問題はなかったと思います。滑ったのは、ボールがでたときに、簡単にトラップしようと思いましたが、いざトラップしようと思ったときに滑ってしまいました。

 毎試合勝ちたいと思ってプレーしています。相手は強かったですけど、1対1の場面やカバーリングは問題なかったです。自分たちのミスで3失点してしまったのが大きかったです。
(通訳/マルココーチ)


内山 俊彦 選手
 ホームで結果が出せなかったのが残念です。後半は両サイドで水が溜まってやり辛かったです。長いシーズンなので勝ちきれない試合もあるのが事実なので、しっかりこの試合の負けを受け止めて次の相手に勝つことを考えていこうと思います。

 崩されてというより、ミスが重なって失点しているので、そこはしっかり意識してやれば防げる点だと思います。ミスは起きるスポーツなので、そこをどうみんなでカバーしていくかということです。

 (京都の2トップ対策は?)あまり変わったことはしないで、しっかり競ってそのこぼれ球を拾うとか、ラインを下げすぎないようにとか基本的なことをしっかりやろうということでした。前半に関してはセットプレーからの失点でうまくいってたんですけど。でも、先に点を取られたということで、攻めなければいけないという意識から、多少バランスを崩すことにはなりました。そこで得点できていればよかったんですけどもね。次に向けて頑張ります。


臼井 幸平 選手
 後半の2失点はいらなかったです。自分たちのミスと、しっかり(マークに)ついていなかったということからの失点です。1点目はコーナーからの失点で、マークは決まっていたわけで…。2点目はグラウンド状況が悪くて滑って。次に切り替えてやるしかないですね。

 (右サイドの攻撃について)勇人(佐々木選手)と攻撃のバリエーションは考えています。自分が動いた時に「こういう場合はこうしよう」とか練習や練習後に話してはいるんですけど。それが徐々にでも出せてきているんだったらいいと思います。もっともっとやらなきゃいけない部分もあるんですけど。

 どうしても、最近、「1点取られて凹む」という感じで調子悪いので、精神的な面から強くなっていかなきゃいけないのかなと思います。結局気持ちだと思うので。そこじゃないですかね。


佐々木勇人 選手
 自分たちのサッカーはできていたんですけど、一瞬の集中力が切れていたのかなと思います。(得点につながらない、失点してしまうという)原因というのは特にないとは思うんですけど、やられた時間帯も悪かったですし、時間帯的にちょっと集中力が切れたのかなと思います。

 (雷雨の影響は?)特に感じなかったです。ピッチは自分の方のサイドは大丈夫でしたけど、左サイド(メインスタンド側)が結構、ボールが運べない状態だったので、できるだけこっちに運んでもらいたいなと思っていました。

 (ホームで2連敗で)もっと守備の意識を高く持って、失点しないようにしたいと思います。ファンのみなさんの前で勝てないのはかなり悔しいです。


大塚真司 選手
 (決して悪い試合運びではない中で失点してしまうのは?)それが相手のペースだったのかなと思うし、いい時間帯が続いて、後ろも細心の注意を払ってプレーしていたんですけど、セットプレーという形で失点してしまったのが正直痛かったです。

 (雷雨での中断は試合の流れに影響したか?)それはお互い様なので、そこまでボールが動かない感じではなかったので、影響はなかったと思いますけども、やっぱり2点目を相手にあげる必要はなかったし、3点目もやる必要はなかった。勝負強さというところで、自分も含めてまだまだだったのかなと思います。

 (後半15分の)2対1の時、シュートをポストに当てましたけど、僕のシュートは入らなくて相手のシュートは入る。そこが力の差だと思って、またしっかりやっていかなくてはならないなと思います。

 (チームの雰囲気は?)ロッカールーム内は、暗いです。それはホームで連敗してしまったのでしょうがないことですけど、2日間連休が与えられたので、ここで気持ちを切り替えます。試合は続きますし、J2は長丁場なので、どこで流れをつかんで上昇気流に乗るかわからないので、その気流に乗るためにもチーム一丸となってやっていきたいです。



最新情報一覧はこちら →→ What's new!
試合結果一覧はこちら →→ Game Review


Copyright (C) 2002 Rush-web. All Rights Reserved.