2004.3.13 J.LEAGUE DIVISION 2 第1節
アビスパ福岡 vs モンテディオ山形

モンテディオ山形・鈴木淳監督

「最低でも引き分けという事でゲームプランを立てまして、その通 り選手がよくやってくれたんではないかなと思います。アビスパの方も非常にいいプレーを見せて、両チームとも闘志のこもった、お互いに気合いの入った、非常にいいゲームだったんではないかなと思います。
  アビスパはベンチーニョ選手がキープレヤーだという事で、彼のマークをどういうふうにするかということをゲーム前から考えまして、その辺の対策もある程度できたんではないかなと思います。
  ただ、初戦という事で、堅さが見られて前半にボールを繋ぐ場面がほとんど見られなかったので単調な攻撃に終始しましたけれども、当初の最低でも引き分けという事を達成できて、選手に感謝しております」

――選手を途中から3人投入しましたけれども、それぞれどういう狙いがあって起用したんでしょうか?
「まず大塚については、前半の迫井はディフェンスのところでは非常によかったんですけども、攻撃のところでちょっとミスが多かったので、やっぱり中盤での構成力をもっとあげようという事と、大塚自身の特徴である運動量 を活かして、中盤をもう少し活性化してゲームを組み立てていきたいという狙いですね。
  それから、星については、右サイドのアレックスの攻撃をひとつケアして、彼を前でプレーさせる事で、そこのところを封じようと。だから、どちらかというと『守らないで攻めるんだ』というふうに彼に言ってですね、そういう意図で入れています。
  それから、デーニについては、最低で引き分けという事だったんですけれども、取れるチャンスがあれば取りに行きたいという事で、得点を狙いにデーニを入れていったと。中村に関して疲れも出ていたので、ちょうどいいタイミングではないかなと考えて投入しました」

――福岡のサイドハーフの2人に対してはどんな対策を立てていたのでしょうか?
「サイドハーフについてどういうふうに守るかという事は全く指示していません。我々のディフェンスのコンセプトをしっかりとやった中で、それをやっていくという事で、サイドハーフにどういうふうに対応するかという事は全く指示していません」

――今日はイエローカードが3枚出たんですが、それは防げるカードだと思いますか?
「中村の(カード)については、これはしょうがないというか、防げなくちゃいけないと思うんですけれども、他のについては一生懸命やっている中で出てしまったプレーというのもあると思うので。その辺はもちろんこれから改善していかなくちゃいけないと思うんですけれども、防げれるものと防げないものがあったんじゃないかなと思います」

――Jリーグの試合の初采配はいかがでしたか?
「楽しませていただきました(笑)」






アビスパ福岡・松田浩監督

「なんとか勝ち点3を取りたい試合だったんですけれども、つくづくサッカーは難しいなと感じています。
  試合運び自体は予想通りというか、プラン通りに進んでいました。まず無失点という事で行っていましたし、前半の内に本当は点を取れるというのが、一番理想的な形でしょうけれども、相手も一生懸命守っているわけだし、なかなかいい形を作りながらも点を取れなかったです。
  ただ、後半に入って、平島のすばらしいシュートで、ああいう形で点が入るものでもあるし、分からないものだなと。その後、やっぱり2点目とかを取るのもなかなか難しいですけれども、無失点で行ければ、ある意味1-0で勝てれば開幕戦としてはよかったかなと思っていたんですけれども、ちょっと不運なPKだったなと思うし、そんな形で試合っていうのは結果 が出てくるという事で。
  他のチームのところでも結果がいろいろついているみたいですけれども、やっぱり圧倒的な力の差というのはどこもないので、こういう試合の結果 というのはこういう形でつくのかなという気もした一戦です」

――前半、後半ともになかなか組み立てや、攻めに行くところでボールが繋がらなくて、攻めきれなかった感じを受けたんですが?
「相手もプレスディフェンスはきちっとやってくるチームですし、そこに対して少し短いパスが続きすぎたきらいもあるかなと思います。ショートパス、ロングパスのバランスみたいなのがうまく取れれば、逆に裏を突けるような形があったんじゃないかなと。結果 的にチャンスになっているところは、裏に抜けたりとか、あとはサイドでうまく展開してクロスという、アーリークロスみたいなのが非常に有効だったし、その辺を上げれる時も、もっともっとしつこいぐらいに上げていってもよかったかなとも思うんですけれども」

――モンテディオ山形との対戦は松田監督が指揮を執られてこれで4回目の引き分けになるんですが、どういった辺りでそういう結果 になったのでしょうか?
「やろうと思ってできるものでもないですし、それが相性っていう事なんでしょうし。それはちょと分からないですけれども、山形自体は非常に、個人的にはいいチームだなと思っているチームのひとつなので、難しい試合になるとは予想していましたけれども。そんな形でこれまで引き分けが多いんじゃないかなと思います」

――後半に林選手を代えて、太田選手を投入した狙いをお聞かせ下さい。
「相手のセンターバックの選手のところで、なんか相性が悪そうだなという感じがありましたし、太田は非常にここのところ調子も上げていたし、今シーズンが始まってからいつでも出てもらいたいなと思っていたし、やっぱりああいう選手は相手にとっては非常に嫌な選手でもあると思うし。
  林も前半からハードワークをして疲れたと、ここは太田の方が相手にとっては嫌な感じになるんじゃないかと。もうひとつは、クロスが上がる形があるので、彼がいると点を取れるんじゃないかということですね」

――去年は終盤に非常に勢いがあって、今季は中位を抜けられるチームになったと。そういう意味で今日は山形が守備的に来たし、そういう試合がこれから続くと思うんですけれども、去年と違う状況にいる事からの打開策は?
「去年の終盤も、ある程度うちに対しては守備的ににやってきたチームも多かったと思うんですけど、今日の前半のような試合をやっていて点を取れていたというところが違いかなとも思うし、特に変える必要もないと思うんですよね。ですから、マークすればしたで、うちのサイド攻撃とかというのは、どんなやり方をされてもある程度は機能するかなというふうには思っているので。もちろん外をそれで固めてくれば中を行きたいとは思うし。
  早く昨年の終盤のようなリズムだとか、得点感覚みたいなものがチームに戻ってくればいいかなと思いますが、相手もまだフレッシュですし、1点でも前半に取れればかなり違った展開になるんでしょうけど、そこがこじ開けられるまでっていうのは、相手もある事なので、基本的には失点の少ない試合をやっていかないと、勝ち点も拾えないかなとは思っています」

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