2004.4.24 J.LEAGUE DIVISION 2 第7節
モンテディオ山形 vs 川崎フロンターレ

川崎フロンターレ・関塚隆監督

「非常に強風だったために、前半は風下でリズムがつかめなかったんですけども、『これは前半辛抱だな』ということで、『後半は風上で必ずうちのリズムになって絶対チャンスが来るから』という事でハーフタイムに(選手を)送り出して。
  非常に山形さんも固い守りからの早い攻めということでひとつの形が出来ている中でいくつかチャンスが出来て、うちが先制したわけですけども、その後、相手の選手交代のところで少しマークがずれて、直後に2失点してしまったと。そこに対する自分自身のアドバイスというか、指示の遅れっていうのがちょっとあったかなという形のゲームでした。以上です」

――山形の3バックというのは、想定はされていましたか?
「前節で(選手の)負傷から山形さんが後半は3バックになっていたのを観ていたので、どっちで来るかなという事は思っていたんですけども、僕自身の頭では4バックで来るというふうには考えていました」

――4バックで来ると思っていたところで、前半うまくペースをつかめなかったというところはあるのでしょうか?
「いや、それはないですね。逆にうちの方が3バックでいつもやり慣れているので、相手にリズムを出させないように行こうという事だったんですけども、どうしても風の影響が。ボールがちょっと前半は走らなかったというところがありますね」

――先程、山形の選手交代についてお話があったんですが、逆にフロンターレの選手交代についてお願いします。
「もう少しボールを動かしたいという事で、まずボランチのところで鬼木と山根を代えました。
  あとは相手が押せ押せでちょっと来ていたので、中盤のディフェンスのところで、今野1人ではちょっと負担がかかるので、中村憲剛を入れたという形で、1-0で押しきろうという事だったんですけれどもね。
  それで同点、逆転されて、今度はフォワードをもう一枚、町田を増やしたという事です」






モンテディオ山形・鈴木淳監督

「まず今日のゲームは、相手が1位の川崎さんという事で、皆さんご存知の通 り非常に攻撃がすばらしいものがあって、それをどういうふうに抑えるかというのが今日のひとつのゲームのテーマだったと思います。それを選手にもゲーム前から指示を出して、守っていくと。失点を出来るだけしないで、そういう時間帯を多く作って、少ないチャンスだけれども攻撃に転じようというところでゲームを進めました。
  前半については思ったように守備が出来て中盤でプレッシャーをかける事が出来たんですけれども、後半に入ってそれが徐々にプレスがかからなくなって、ラインが下がってきて、向こうの時間帯が多くなってきたかなという感じがします。
  そういう中で、サイドからのクロスに対してちょっとファール気味のところがあったんですけれども、それをやられてしまって、そこまではフロンターレさんの流れだったのかなと思います。ただ、攻撃に転じなければいけなかったので、根本を入れて3トップの様な形にして、早めにクロスを上げさせるという事で、中で勝負をして来いと。それが結果 としてゴールに繋がって勝つ事が出来たんではないかなと思います。
  非常に全体としては厳しいゲーム、難しいゲームだったんですけども、選手がよく頑張ってくれて、最後までゲームを諦めずにやってくれたのが勝因になったのかなと思います」

――前半からジュニーニョの突破がよく見られたと思うんですけれども、後半はその辺の修正というのは指示されたんでしょうか?
「ジュニーニョのマークの確認はハーフタイムの時にしていましたけれども、前半についてはちょっと2番目と3番目のラインの間に入って来たところで掴みきれなかったので、そこをしっかりコミュニケーションを取って掴むようにという指示はしました」

――今日は3バックという事だったんですけれども、今後も3バックで?
「いや、今後というよりも、あまりシステムは関係ないと僕は思っていますので。前節、左サイドの井上が怪我して、レオナルドを入れて3バックにせざるを得なかったんですけれども、状態としてそれも悪くなかったので、それを引き続いてやるという事と、フロンターレさんの攻撃に対してセンターバック3枚の方がいいだろうという事だったので、今後どういうふうにしていくかという事はまだ未定です」

――今日は根本選手を途中で起用しましたが、まだ本人も若干膝に不安があるような状態で、直前には雨が強く降っていたんですけども、グランドコンディションも考慮して投入時期に迷いというのはなかったでしょうか?
「それは全くなかったです。入れる時間帯としてはあのぐらいだろうなとは思っていましたので。時間帯についてはそんなに迷っていないです」

――本人にはどういった指示を?
「ああいう状況でクロスが早めに上がってくるので、それに対してゴール前で勝負していけという指示を。それだけです」

――川崎に対しては攻撃力を抑えるという形で戦ったそうですが、逆にこちらからの攻撃はどのようにしようと考えていたのでしょうか?
「攻撃についてはカウンターアタック主体にならざると得ないので、星をトップ下に置いたわけですけれども、星がサイドのスペースに出ていく、あるいはデーニがスペースに出ていくという事でカウンターアタックを仕掛けようと選手には伝えていました」

――星選手のトップ下での起用についてですが、右サイドとどちらの方が向いているかというのはありますか?
「もちろん右サイドに張ってクロスを上げた方が彼のプレースタイルは活きるんじゃないかなとは思います」

――いつもと比べると中盤よりにポジションを取っているというのもあると思うんですけども、星選手があまり右サイドに流れる回数が少なかったようですが、それは後半に修正の指示とかは出されたのでしょうか?
「特に出していないんですけども、前半から割と右サイドに流れる事が星の場合は多いので、それをどんどんやってくれちいう指示は出しましたけども、今日の前半の場合にはやっぱり上がるタイミングと時間とスペースが限られていたのでなかなかそこで仕事ができなかったんじゃないかなと思います」

――林選手の投入の狙いとしてはどんなものがあったのでしょうか?
「あそこの場面でかなり押し込まれていたので、林のスピードを活かして一度向こうのディフェンスラインを下げたいと。それで元気を取り戻すという表現がいいかどうかわかりませんけれども、全体を前に持っていきたいという事です」

――アシストについても、期待するところもあったのでしょうか?
「アシストというよりも、サイドに流れてスペースに出ていくプレーを要求していたので、それには応えてくれたかなと思います」

――3連勝でホーム初勝利です。感想はいかがでしょうか?
「3連勝というよりも、勝ち負けというのはその試合毎にあると思うんですけれども、やっぱりいいゲームがいかに出来るかというのは、長いリーグ戦を考えていった時に非常に大切な要素ではないかなと僕は思っていて、それをそれぞれ選手には伝えているようにしています。
  ここでゲームの内容が結果として3連勝という形になってきたので、その辺については非常に嬉しいんですけども、ゲーム内容についてはまだまだ改善していかなければならない点、精度を上げていかなければならない点があるので、それをやっていかなければならないとは思っています」

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