2004.5.5 J.LEAGUE DIVISION 2 第10節
モンテディオ山形 vs ベガルタ仙台

ベガルタ仙台・ベルデニック監督

「結果という事で見た場合に、満足出来るとも、満足出来ないともいえるゲームだったと思います。前半、相手が3回決定的なチャンスを作ったという事で、その中でラスト20分は一人少ない中で戦ったという状況を考えれば今日の結果 は満足出来るものだと思います。
  ただ、今日のプレーの内容には満足していません。今日のゲームでもしっかりボールをキープして、選手がよく動いてやっている時にはチャンスを作る事が出来ましたし、シュートまで持っていく事が出来ました。特に後半です。ただ、その中で何も考えずに走ったり、ボールを蹴ったり、そういう事をした時間帯ではやはりいいプレーが出来なかった。それはやはりサッカーから程遠いものでした。中盤とフォワードの連携がうまくいっていなかったと思いますし、いつトップの足元に入れるのか、いつ裏を狙っていくのか、そういうところがうまくいっていなかったと思います。
  相手チームのやり方としては、ボールを奪ってすぐに9番の選手(大島)に長いボールを入れて、そこから2人ぐらい列から飛び出して行って、そこにヘディングを出していくというのが、ある程度予想はしていましたが、その中で2回決定的なチャンスを作られて、キーパーがよく防いでくれました。
  今日の試合を一言で言えば3試合続けてすごくいいプレーを出来ないという事を証明してしまったというふうに思っています。ただ、その前に6敗している事を考えると、それも力がないのかなと思います。あとは疲れの影響もあったと思いますし、この間の試合でも最後の方にちょっと疲れが見えている選手がいましたので、そういう意味ではもう少しスタメンを変えた方が良かったのかなという気がします。11人揃ったまま戦っていれば途中から中原選手を入れてというオプションも考えていましたが、やはり一人少ないという事で運動量 の多い選手が必要だというふうに判断して彼を入れるという事はしませんでした。彼は今、運動量 がまだそれほど多くはないですから。ラスト10分、15分相手にどんどんプレッシャーを受けた時に混乱してミスをする選手もいましたし。今日負けなかったという事は自信という意味でも決して悪い試合ではなかったと思います。その中で、今日のゲームの中でもカウンターもうまくやれた時間帯もありましたし、ボールを早く動かしてしっかり攻撃出来た時間帯もありました。それの積み重ねをしていかなければならないと思います。
  相手チームは非常にアグレッシブなチームでしたし、はっきりとした狙いを持って戦っていました。フォワードの9番を中心にして、そのこぼれ球を狙っていくと。2、3人非常にいい選手もいましたし、彼らが勝ってもおかしくなかった試合だと思います」

――萬代選手が後半途中にシミュレーションを取られるような事で退場されましたけれども、それが試合に与えた影響などあればお願いします?
「正直言って、最初はPKを吹いてくれたのだと思いました。ただ、その瞬間はよく見ていなかったのでなんとも言えません。ただ、あの状況で佐藤選手が一人で勝負してシュートを打った方が良かったんじゃないかなと思います。よく見ていなかったので、それについては判断できません。10人でも勝ったりする事もあるわけですけれども、日本の場合はどちらかと言うとネガティブな影響の方が大きいのかなという気はします。その中で、うまく相手がどんどん前掛かりに出てきたと。やっぱりその退場の影響で自然とずるずる下がってしまったというところもあったかと思います」

――後半の頭から佐藤寿人選手を入れましたけれども、前半の財前選手のプレーを見ての判断と思いますが、彼に求めていた面でどういうところに課題があったと思って代えたのでしょうか?
「財前選手はあまり動けていなかった。動き出しも遅かったし、戻るのも遅かった。この間の試合でもちょっと疲れが見えていたので財前選手とも話をして『体調はどうだ?』という事を聞いて、大丈夫だという事だったんですけれども、今日の試合ではちょっとうまくいきませんでした」






モンテディオ山形・鈴木淳監督

「今日のゲームは前線からプレッシャーをかけてアグレッシブに戦って、奪って早く攻めるというテーマを持ってやりました。狙いとするところは選手が非常によく理解して、そして出来も良かったのではないかなと思います。前半に何度かあった決定的なチャンスを決めきれなかったのが最後までひびいてしまったかなと思います。
  前半につきましては、ゲーム自体が非常に両チームともアグレッシブで、非常に緊迫していて、好ゲームを展開したのではないかなと思います。
  後半については、ちょっと途中でひとり向こうの選手が退場が出てしまって、向こうがディフェンシブに戦わざると得なかったので、それをどういうふうに崩すかということが、後半途中からテーマになってきたんですけれども、そこをなかなか崩しきれずに勝ち点3を取れなかったかなというふうに思います。
  ゲームの出来については満足していますけれども、ゴールが奪えなかったということで勝ち点1止まり、勝ち点2を失ったなかということですね。結果 については非常に残念です」

――今日は今季初のみちのくダービーということで、どのような気持ちで今日の試合に臨まれましたか?
「特にみちのくダービーだから、というのはなかったですけれども、この連戦の中で非常に重要なゲームであることは確かであったので、ダービーということよりも、ここで勝ち点3を取るということで、アグレッシブに戦うということでした」

――前半は押し気味だったのが、後半はベガルタがサイドを付いてくる攻撃をつかってチャンスを作っていたように見えたのですが、山形のどのあたりが変わったので、攻め込まれる形が出てきたと思われますか?
「我々の方は何も変わっていないと思います。ただ、後半の最初の立ち上がりで長いボールをちょっと使いすぎて、それを拾われて攻め込まれたかなというふうには思います。90分間全て我々のペースでやるというのは非常に難しいので、普通 のことだと思っています」

――相手のサポーターがだいぶ大挙して駆けつけたのですが、やりずらさなどは感じましたか?
「全くないです」

――逆に選手に注意したりとかは?
「いや、特に注意していないです」

――シルビーニョ選手をかなり警戒していた様子でしたが、その辺についてはどうでしたか?
「シルビーニョ選手については、向こうのゲームメーカーで非常に中盤で短いパスから長いパスまで全部ゲームを作ってくるので、あそこをどう潰すかというのが重要だったんですけれども、特定の選手をマークにつけるということではなくて、できるだけ中盤で早いプレッシャーをかけてシルビーニョだけじゃなくて、中盤の選手にプレッシャーをかけていくということで対応しました。それはよく機能したと思います」

――桜井選手が非常に落ち着いてボールをさばく場面が何度かあって安定感があったと思うのですが、監督自身の桜井選手への評価は?
「桜井はここのところ非常に好調で安定した守備を見せています。それで、シュートストップに関してもキャッチできますし、それからディフェンスラインの連携についてもここのところうまくやっていますので、非常にいい出来だと思います」

――今日はキャプテンマークは高橋選がつけていましたが、何か意図があったのでしょうか?
「ないです」

――先程の話で、ゲームの内容はよかったが結果は満足していないとありましたが、内容がよくても勝ちきれない原因は?
「決定力だと思います。前半に何度かあったところを決めれなかったということです」

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