2004.6.5 J.LEAGUE DIVISION 2 第16節
モンテディオ山形 vs 横浜FC

横浜FC・リトバルスキー監督

「今日の試合前の我々のゲームプランとして、山形に攻撃をさせて、そして我々が逆にボールを奪ってサイドからの展開で左右からの突破という事を考えていました。
 時間ははっきりとは覚えていませんけれども、前半に我々にとってのリーダー格の選手を交代せざるを得なかったという点がありました。そして、前半に1点取られたわけですけれども、幸運なことに臼井選手が1点入れて同点に追いつくことができました。1-1になってから我々自身がよくなってきました。そして、コンビネーションも増えて、動きも増えて我々のやろうとしているリズムというものができました。
 ハーフタイムに入り控え室に入って、前半の流れから感覚的にはこの試合において今日は勝てるんじゃないかなというところがあったわけなんですが。
 後半に入り、風も味方にできるということになり、そして、流れとして体力面 から見ても我々の方が少し勝っていたんじゃないかなと思いました。やはり我々にとっていい選手を交代しなければいけなくなった状況というのが、その逆の意味でチームを弱くした。彼は速いし、ドリブルもあるということで。
 1-1という結果は同等の結果ではないかなと、ある意味思いますが、今後、私にとって懸念する材料としては怪我人がいかに復活できるかという点です」






モンテディオ山形・鈴木淳監督

「今日は勝ち点3取りたかったんですけれども、(勝ち点が)1に終わってしまって非常に残念です。
 ゲームはよくあるゲームのパターンですね。攻めても攻めても引いてくるディフェンスに対してなかなか崩しきれないという形で、うちのチームだけでなくてサッカーではよくあるゲームのひとつじゃないかなと思います。
 ただ、前半にいい形で点が取れたので、前半あのまま行きたかったんですけれども、行けないのがちょっと今の力のなさかなと思います。ですから、その点はやっぱり、流れとか時間帯とか、あるいは得点の状況とかを考えながらプレーするということが非常に大切なのかなというふうに思います。
 後半に関しては1点を取りに行ったんですけれども、相手も引いてしっかり守って、サイドバックもほとんど上がらないような状況でサイドのハーフがドリブルで仕掛けて攻めてくる、カウンター気味に来るのに守ってゲームを進めたわけですけれども、あそこで得点を取る決定力と崩す頭の中の戦術を少しやっていかなければこれから先は厳しくなってくるので、その辺をこれからやっていきたいと思います」

――前半に前線の大島選手、デーニ選手が相手のオフサイドにかかるシーンが見受けられたのですが、相手のライン突破をはかる上で前半と後半で変えた点はありますでしょうか?
「大きく変えた点はありません。前半から相手の背後に単純でもいいからボールを運ぶということと、サイドアタックを仕掛けようということだったんですけれども。後半についても、基本的には同じです。
 ただ、ラインを突破する時に持ってからだと遅くなるので、オフサイドに引っかかるので、そのところをワンタッチでサイドにはたいたり、相手の背後にという指示を出しました」

――それは今日、機能したと思われますか?
「いや、していないです」

――後半の川崎選手とデーニ選手の交代の意図を教えてください?
「川崎は疲れていたので、そこに対応するということと、あとは右サイドに大友選手が入ってきたので、その守備のところを考えまして。
 それから、デーニも悪くなかったんですけれども、決定的な場面のところにクロスが入ってもなかなか入っていけなかったので、そういうところに中村を入れて、ニアサイドなりゴールに近いところでプレーするという意図です」

――デーニ選手の評価はどうでしたか?
「やっぱり得点がなかなか取れていないということで、ドリブルで威力は発揮するんですけれども、フォワードとして得点に絡んでいくところの仕事がなかなかできていないということです。今日の交代に関してもボールは持つんだけれども、決定的なシュートのところまで行けていないので、そういうところをできる選手を入れたということです」

――内山選手の評価は?
「内山に関しては怪我があって2カ月ほど休んだんですけれども、今週トレーニングをやって復帰して、トレーニングゲームも90分間やってコンディション的にも問題ないということでしたので、サブに入れました。
 内山の評価よりも、川崎が疲れていたのでディフェンダーの選手をいれないといけないということで、今日使ったわけですけれども、今日のゲームの中ではもうちょっと縦に行って仕事をして欲しいです。彼のプレーの特徴でああいう形になるんでしょうけれども、中に入るプレーが多かったというふうには思います」

――今日は小林選手を右のサイドバックで起用しましたが、その理由と評価を教えて下さい。
「理由は太田が怪我で使えないということで、右のサイドをやれる選手がいないということです。
 当然センターバックの選手が右のサイドをやるのでその評価については非常に難しいと思うのですけれども、それなりにはプレーしていたんじゃないかなと思います」

――前節の大敗が尾を引いているということはありますでしょうか?
「全くないです」

――第2クールに入ってからなかなかチームの調子が波に乗れていないような感じがしますが、その大きな要因は?
「特別悪いゲームをやっているというわけではないと思うんですけれども、決定的なところを決めきれないというのがまずひとつあると思います。それから、相手もだいぶ研究してきて、京都もそうですし、今日の横浜もそうなんですけれども、わりと引いて守ってくるチームが多いということですね。それに対してなかなか崩しきれないということが、勝ち点を伸ばせない要因ではないかなと思います」

――引いて守ってくるチームに対しての戦術というのは、第2クールにはいってからすでに練習では?
「トレーニングはやっています」

――具体的にはどういったことを?
「引いてくる相手に対して攻めるということは、非常に難しいことだと思うんです。我々のチームだけではなくて、これは世界のサッカーのテーマで、どうしたらいいのかという解決策があったら僕も教えて欲しいくらいなんですけれども(笑)。
 やっぱりトレーニングでパスを回しながら人も動いてラインを突破していくということになってくるのと、あとは早いタイミングでボールを奪って、早く攻めるということをトレーニングのところではやっています」

――引いて守る相手にパスを回して突破していくとありましたが、例えばミドルシュートを早めに打ってディフェンダーを引きつけて、引き出しておいて、その裏に狙うということもあると思うのですが、そのミドルシュートを多く打つという戦術も考えられるのでしょうか?
「それもあると思います」

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