2004.6.20 J.LEAGUE DIVISION 2 第18節
モンテディオ山形 vs アビスパ福岡

アビスパ福岡・松田浩監督

「あいにくの雨で、できるサッカーというのが限られてきたなかで、雨に適した効果 的な、見た目などは別とした、そうしたサッカーが90分できたのではないかなと思います。その結果 、うまく前後半に1点づつ取れて、特に2点目が大きかったです。
 山形も非常にディシプリーのあるチームで、そこのところでまず負けない、そういうところからスタートしたんですけれども、今日はうちの方が最後の決定力というところで、質のいいプレーを出してくれたなという気がします」

――雨というコンディションの中で無失点だったディフェンス陣に声をかけるとすればどういった事を?
「こういう試合はチャレンジだとかカバーだとか、とにかく基本的なA、B、Cという、そういう部分をきちっとやることに尽きると思うんですけれども、非常に集中力、ディシプリー、そういうものを出してくれたと思います。あとは、それを両方やれば0-0というようなグランドコンディションで。そこのところを最後までやってくれたディフェンス陣には、本当にご苦労さんと心から言いたい気持ちです」

――ベンチーニョ選手をボランチで使った狙いは?
「1点ビハインドだったり0-0だったり、1点をどうしても欲しい状況の時に、これまでも後半によく使っていた戦術ではあります。その時間帯自体は非常に機能していたというか、前節の鳥栖戦もそういう形で2点取って逆転できたという状況もありましたし。先手を取りにというか、気持ちのうえで、やっぱり2位 、3位の決戦ということで、ちょっと堅くなるような部分もあるかなというところで、気持ちの面 で積極的にという意思表示というか、そういう部分で最初から行ってみようかと採用したシステムです」

――監督が目指しているサッカーが今日はできたのではないでしょうか?
「そうですね。こういうコンディションの中では非常にシンプルで効果的なサッカーをやってくれたと思いますね。ベンチーニョなんかも2列目から入る形で得点に絡んでという、ある程度狙いとしていたところも出ましたし、後半に入った有光もいい仕事をしてくれましたし、どちらもクロスからの得点ですし、非常に良かったと思います」

――昨年の後半の粘り強さが感じられたゲームだったと思うのですが?
「去年の後半はチームの中にいい意味で勝ち癖というか、そういうものがあって、その中で戦っていたんですけども、今年はちょっとその部分を置き忘れてきたような部分があって(笑)。試合内容自体はおかしくなかったんですけれど、2連勝した形で迎えることができて、1-0で勝ちきるとか、あとは逆転されても再逆転で勝ったという、そういった感じで勝ってきたということが一番薬になっているかなと思います。そういう面 で、強い気持ちを持ち続けてさえいれば結果は出るんじゃないかなと。最悪、こういうコンディションですから、0-0は覚悟していましたけども、前半に本当にいい形で点を取ってくれたというのが大きかったですね」

――今日の結果を見て、この1勝をどうとらえますか?
「今日は本当に難しいピッチコンディションの中で完封勝ちという、自分たちが目指している形が出たので、非常に良かったと思いますね。追加点を取れるという形も出ましたし。そういう意味では今日を含めて3連戦が続くわけですけども、ひとつひとつ片付けていかなければいけないと。それで、もしひとつ勝てれば、またいい雰囲気が自然にできるという意味では、うちと山形さんだけ2日しかインターバルがないという状況ですけども、疲労の回復具合もこういう形で終わると非常に助かるなという気がしますし、次に向けていい雰囲気ができたと思います」






モンテディオ山形・鈴木淳監督

「ピッチコンディションがあまり良くなくて、ゲームの前にはできるだけ前にプレーしようということ、それからディフェンスはできるだけセーフティにやろうということで、雨の日の戦い方を選手に言ってゲームに臨みました。
 結果的に0-2ということで、前半の修了間際に、ロスタイムにやられたのが最後まで尾を引いてしまったかなと思います。前半の戦い方としてはそんなに悪くはなかったと思うんですけれども、あそこで失点するのが力のなさかなという気がします。ゲームを見てみると、ちょっと指示が、選手がセーフティにやるということで、攻撃が少し単調になってしまったかなという気がします。もっと繋げるところで繋いでサイドアタックを仕掛けたかったんですけれども、ほとんどそういう場面 も見られず、前線に放り込むような形が多くなってしまったのが、最後に何度かカウンターを受けましたけれども、そういった形にもつながっているかなという気がします。
 ただ、リスタートがらみですけれども決定的な場面もあったので、あそこを決めていればもしかしたらな、というところもあったんですけれども、全体としては0-2という結果 で完敗ですね」

――福岡はサイドからのクロスが多いかと思いますが、その対策は?
「サイドからの攻撃というのは十分に分かっていましたし、そこの対応というとこでクロスをしっかりということは言っていましたけれども、非常にクロスの攻撃が有効で、それに対して守れなかったということです 」

――小林選手のサイドバックは適正としてはどうですか?
「前節もそのポジションでやっていますので、今節も同じようにということで。太田がずっとケガをしていまして、コンディションにも不安がありましたので、適正という部分よりもチームの状況を考えてということです。もちろんセンターバックの方がいいのは十分、皆さんもそう思われると思いますけども」

――1点目の失点はベンチーニョ選手でしたが、上がってくるベンチーニョ選手に対する対策は何かあったのでしょうか?
「具体的に誰がつくといっても、我々のサッカーはそういうのではないので、ベンチーニョが今日はボランチのポジションから上がってくるというのは、トレーニングのところからシミュレーションをしていて、コミュニケーションをとって掴むということだったので。それで、掴んでいなくてやられたのではなくて、掴んでいるにも関わらずやられたということですので、対策については問題なかったと思います。あとは、クロスに対しての1対1の守り方の部分での課題だと思います」

――次は仙台と東北ダービーですが、どう戦おうと?
「次の試合についてはまだ全く考えていませんので。今日は今日で終わったばかりなので」

――中2日という厳しい日程ですが、どういうことをやって修正していきたいと思いますか?
「まずコンディションの部分がほとんどになると思いますので、修正をほとんどできないと思っています。コンディションを整えることが一番重要だと思います」

――2位、3位の決戦で、負けて差を広げられましたが、今後のチームの気持ちの持ちようというのはどのように?
「気持ちはしっかり持っていきます。2位、3位ということで、それは選手も私も意識していて、勝ち点も同じということで、ここは勝てば2位 に当然上がることおができるというのも分かっていましたし、そういう意味で勝ち点3を取りたかったんですけども、それが叶わなかったということですね。ただ、気持ちを切り替えてモチベーション高く今まで戦ってきてますので、選手もここまでしっかりやっていますので、そういったことを信じて、また高いモチベーションを保ってやっていきたいと思っています。」

――ホームと言っても、秋田での開催でいつもと違和感はありましたか?
「当然あります。全部違うわけですから。今日はスタンドも違うし、更衣室も違うし、移動もあるわけですから、当然ホームと言えども、違いますよね。それは、だからといってどうこうということではないですし、最初から分かっていることですから、全然問題ないと思いますけれども、ただ違うのは当然でうしょね。おまけに雨も降っていましたし」

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