2004.7.10 J.LEAGUE DIVISION 2 第22節
モンテディオ山形 vs 大宮アルディージャ

大宮アルディージャ・三浦俊也監督

「非常に立ち上がりから集中するのがお互いに難しいゲームだったと思います。このグラウンド状況と試合が遅れたということで、そこを気を付けたいなと思っていました。
 試合の流れで言うと、今日はほとんどサッカーにはならないというゲームで、それは分かっていたと思うんですが、前半はそれを山形の方が効率的にやっていたと思います。ただ、最終的なところでミスが出たので、失点はしなかったですが、内容的には山形の方が前半はよかったのかなと思います。というのは、ボールをつないだりせずに、前に蹴ってストライカーが落として、それをサポートしてというような、このグラウンド状況に合ったサッカーをしていたなと思います。逆に我々の方は、ボールを持って取られたり、ドリブルで1人目、2人目、あのグラウンドでは3人目なんていうのはとても抜けませんけれども、そういうプレーをやっていましたから、悪い形で取られる形が多かったと思います。
 後半に、そこをどれだけ修正できるかというところだったと思いますが、今日は点が入りそうな場面 というのはああいうセカンドボールというのがほとんどだったと思いますが、バレーが1点取って、それで多少余裕があって、バレーが個人技で2点目ということで試合事態はだいぶ余裕ができてきたと思います。ただ、2-0というのは一番危ないスコアで、2-1にされれば相手が押せ押せで来ますから、案の定そういうような形で来ました。
 最後、大島がいますからパワープレーで来るのは分かっていたので、斉藤を入れて、そこからはディフェンスが非常に安定したなと思います。最後に島田が決めてくれたので、そこで勝負があったかなと思います」

――試合が遅れた間は、どのようにして集中力を維持していたのでしょうか?
「それは非常に難しかったと思います。というのは、最初に10分遅れて、次に5分遅れて、また10分遅れて、そのつど選手に言うわけですから、どこでどういうタイミングでというのは非常に難しかったかなと思います。ですけれども、7時30分で始まりというところでは、10分前くらいから少しアップさせて。試合前に直前のミーティングもできませんでした。うまくいったかどうかというのは結果 論なので何とも言えないと思います」

――今日のグラウンド状態が大宮に味方したとすれば、どんなことでしょうか?
「味方したのは、いつもであれば非常にボールをつないだり、クリエイティブなプレーヤーというのが今日はどちらかというとダメでしたね。ですから、いつもグラウンドが良くて、ボールをあまり運ぶのがうまくないプレーヤーにとっては今日は非常に良かったと思います。
 ですから、みなさん分かると思いますので名前は挙げませんけれども、やはりパワーのある選手たちは非常に良かったと思います。ですから、例えば山形で言えば私が非常に今日はしんどいなと思ったのが、太田と内山が非常に強かったので、あそこのところは非常に手こずっていたなというような印象を持ちました」

――ここまでの戦い、第2クールを総括していただけますか?
「第2クールは、勝ち点は20ですね。目標にしているのは、21平均で取れれば、84ですから大体昇格ライン、昇格争いをしているという目標でしたから、第2クールだけで言えばギリギリ合格ラインと思いますが、やはり第1クールの15というところで借金が5、6ありますから、そこがちょっと挽回できなかったなと。数字的に言えばそういうことだと思います。
 あと、今日なんかもそうですけれども、ラスト15分のところで得点されたり逆転されたりというゲームが第2クールの途中まで続いたのが、だいぶ払拭されてきたというのが勝ちにつながっていると思います」

――4バックのトニーニョ選手の今日の評価についてお聞かせください?
「今、トニーニョ、奥野というのは大宮にとっては欠かせない存在で、どちらかというと大島選手をあまり得意とはしていなくて、今日も1点取られましたけれども、ちょうど怪我した瞬間に集中力が切れて、負けましたが、やはり我々には、あの1点以外は大きな貢献度があると思います」

――これから中断期間が少し入りますが、キャンプで取り組むポイントは?
「私自身は、これはどこのチームもそうだと思いますが、7月に2試合、8月に7試合あるんですね。そこを、第3クールでどう乗り切るかということがけっこうヤマで。私自身の経験で言うと、第3クールがけっこう鬼門なんですね。そこで崩れていることが多いので、やはりここをどう乗り切るかという部分で考えているのは、もちろんコンディション的、フィジカル的に8月を乗り切れるというようなことのテーマがひとつ。時間が少ないですけれども。
 それと、累積がどんどんたまってきていますから、これが必ず1回は出場停止になりますから、そこのバックアップをどうするかということをシミュレーションしたいなと思っています」






モンテディオ山形・鈴木淳監督


「まずはじめにピッチコンディションが非常に良くなかったので、パスをつないで攻めるという我々のサッカーがしづらいコンディションで、最初は試みたのですけれども、ちょっと無理なようだったのでロングパスを多用して攻める攻め方に変更して、それを90分間やり通 しました。
 前半に関しましては、得点にはならなかったのですけれども、ある程度意図して前線にボールを供給して、走って攻めるという形が何度か出たんですけれども、集中力の欠如でフリーキックで自滅という形ですよね。イージーなミスで失点をして、それが最後まで響いたかなという感じがします。
 後半に関しては、立ち上がり10分間は絶対失点するなということでセーフティーにやろうということだったんですけれども、そこでも同じように失点してしまって、プランが非常に狂ってしまったんですけれども、それに対して林を投入して、前線のスペースに走って、そこで起点を作って攻撃しようということで、それがある程度形になって、0-2から1点返すことができたと思っています。後半の3点目に関しては、攻めている状況の中でカウンターを受けているのを分かっていたんですけれども、あそこをファールで止めてフリーキックで失点という、時間帯も時間帯ですし、前掛かりになっていたのでしょうがないかなとは思います。
 全体を通して、後半の残りのあそこの失点が非常にゲームを左右したというか、ああいうミスがある限りは勝てないだろうなという気がしています。内容的にも結果 的にも非常に乏しいゲームだったかなと思います」


――試合開始が遅れましたが、その影響はどの程度ありましたか?
「ほとんどないと思います。両方遅れるわけですから、そんなに影響はなかったと思います」

――試合前に選手の集中力が保ちにくいという部分は?
「いや、それはないと思います」

――前半戦を振り返っての感想、課題などは?
「今日のゲームのことだけなので、前半戦全体のことと言われてもちょっと今は頭の整理があまりついていないのですけれども、第1クールに関してはある程度勝ち点を重ねることができて良かったのですが、第1クールも第2クールも試合の内容はそんなに我々の方は変わっていないと思うんですけれども、相手の方が第2クールに少し対策を立ててきたのに対して、こちらが思うように攻撃できなかったということがあったのかなと思います」


THE記者会見一覧はこちら →→ THE記者会見


Copyright (C) 2002 Rush-web. All Rights Reserved.