【写真】ピッチにボールを蹴り入れる英樹さんと美樹さん

「山の神」は「縁結びの神」?
サポーター同士のカップルが「始球式」

  メインスタンドのタッチラインから、新郎・村上英樹さんと新婦・加納美樹さんがハーフウェイラインに沿ってポンと蹴ったボールを、主審が拾い上げた。セレモニー自体は、ほんの一瞬のことだった。
 しかし、ここに来るまでには長い道のりがあった。特に、英樹さんが運転するミニクーパーにとっては…。

  4月24日、首位の川崎フロンターレを迎えたホームゲームの前に、サポーター同士のカップルが「始球式」を行なった。
 一緒にモンテディオのゲームを観戦したことがきっかけで、2人がつき合い始めたのは2002年の秋。それ以後、英樹さんは実家のある栃木県から、モンテディオのホームゲームの度に山形まで車を走らせる「遠距離恋愛」が始まった。関東近辺のアウェイのゲームには、今度は美樹さんが栃木まで出向いた。
 もともと山形大学でサークル仲間だったこともあり、「自然体でいられる」(英樹さん)、「飾らない自分をそのまま受け止めてくれる」(美樹さん)と言う2人の間にすでに心の距離はなかったが、モンテディオの試合観戦という名のデートを重ねるた1年半の間に、その思いは自然な形でさらに強まっていく。
 スタンドでいつも顔を合わせるサポーター仲間も、そんな2人をあたたかく見守ってきた。

 2人はこの日のために、家族のほか大勢の友達を会場に呼んだという。
 「モンテの試合を観たことがない人ばかりなんですけど、この中から、私たちのようにハマってくれる人が一人でもいればいいなあと思って」
 ドラマでもめったにないような逆転劇。2人にとっても、2人にお呼ばれした家族や友人たちにとっても、一生記憶に残る一日になった。

 2人は5月15日に、美樹さんの実家のある天童で式を挙げたあと、現在改築中という英樹さんの栃木の実家で一緒に生活を始める。2人とも山形のゲームにはこれまで同様通 い続けるという。
 空いていたミニクーパーの助手席に、今度は美樹さんが座ることになる。高速を使っても2時間半から3時間と短くしようもないスタジアムまでの道のりが、少し短く感じられるかもしれない。

☆2人のしあわせいっぱいのインタビューはこちらからどうぞ☆

 ちなみにプロポーズは…。まだ式の前なので、内緒にしておこっと(笑)。


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