【写真】チラシ配布の合間にテレビの取材に応じる
　　　　モンテサポーター応援隊代表・ 高橋さん

一枚入魂、一声入魂
奮闘！モンテサポーター応援隊会

　「『出陣式』で市民会館に空席があっては、選手たちに申し訳ない。満席にして選手たちに元気を送りたい」

　高橋江美さんを代表とする「モンテサポーター応援隊」の今回のチラシ配布は、そんな思いから始まった。「出陣式」は２月28日（月）、午後６時から山形市民会館大ホールで行なわれる、Ｊ２開幕を直前にしたイベントだ。

　25日午前11時、山形市七日町の大沼角で、チラシ配りスタート。メンバーは４人が集まった。
　チラシは全部で2500部用意。25日、26日の２日間で配るほか、他の地域で配布を申し出たサポーターに分けたり、22日の川淵三郎日本サッカー協会キャプテンの講演会前にも配布された。

　この日配布したのは出陣式の告知チラシの他、５月までのホームゲーム・スケジュール、スポーツ山形21後援会入会案内、それと、３月６日にスポーツプラザ21で行なわれるチャリティー・オークションの案内。渡しやすいように、もらう人も手に取りやすいようにと、透明のビニール袋に１部ずつ入れられている。袋詰めの作業は七日町NANA-BEANS８階の「スポーツプラザ21」で行なった。スポーツプラザ21のスタッフや、モンテディオの写 真展にたまたま訪れた人たちの力を借りて、２日間掛けて作業した。

　手作りの青いショルダーバッグはおそろいだ。その中にチラシを入れ、「モンテディオ山形です！　応援お願いします！」と声を掛ける。
　平日昼の歩行者はそれほど多くはない。しかも、突然ユニフォーム姿で現れた隊員たちに驚いたのか、なかなかチラシを受け取ってくれる人はいない。２人に１人が受け取ってくれればいいほうだ。

　現実は厳しいが、隊員たちはこんなことではくじけない。断られても、断られても、また次の人が来れば「モンテディオです！　応援お願いします！」と声を掛ける。
　「こうやって名前を言うだけでもいいと思うの。『あのとき、街の中でチラシを渡してたあれだなあ』って思い出してもらう。それでいいと思うんですよ」
　高橋さんたち隊員の信念に、「INNOVATION」の本当の姿があった。

　正午近くになると、人通りも多くなってきた。
　チラシを受け取ると、「頑張ってください」「今年は昇格できるといいですね」などと声を掛ける人も見られるようになった。以前、サポーターとしての活動を紹介するＮＨＫの番組に出演したのを憶えていた人が、「テレビで観ましたよ」と言ってくれることもあった。モンテディオに興味を持ってもらえそうな人には、Ｒｕｓｈのバックナンバーも一緒に渡した。

　０時15分頃、この日予定していた1000部の配布が終了した。

　 ここにたどり着くまでに、多くのエネルギーを必要とした。そして渡した1000部のチラシと、渡せなかった人に掛けた「応援お願いします！」の声。１人でも多くの人が、スタジアムに足を運び、モンテディオの魅力に触れることこそが、隊員たちの願いだ。

　明日26日の午前11時より、同じ場所で1000部を配布予定。25日よりも多くのサポーターが自主参加する予定だ。